Travel in Bosnia and Kosovo

 久しぶりです。二日前にヨーロッパ・バルカン半島の旅を終えて、最終地のコソボからスウェーデンのウプサラに帰ってきました。今回は下準備を徹底的に行ったこともあり、とっても充実した旅になったと思います。特にメインのフォーカスのボスニアヘルツェゴビナとコソボ。ここでは事前に考えていた以上の人々との出会いや勉強面での収穫がありました。
 ボスニアヘルツェゴビナでのフォーカスは、ずばり、上級代表委員会という戦争終結後に出来た統治機構の役割についてでした。ものすごく簡単にいえば日本の戦後のGHQみたいなものです(ただ、ここでは日本を含めた世界50カ国以上が参加している点では全く異なります)。大使館の方、OSCEの方,そしてサラエボ大学の教授などにインタビューを行い、現地の情勢を伺いました。これについてはまた時間があるときにでもまとめて書きたいと思っています。
 コソボではフィンランド大使館の外交官、そしてOSCEのコミュニティー部門の方とアポを取っていて会って話しを聞きました。フィンランドの大使館の対応がスーパーフレンドリーでもう涙ぽろぽろでした。しかも、このときに対応してくれた女性の外交官の叔父さんが初代の駐日大使、ラムセットということを聞いてさらにびっくりしました。このときに一緒にいたインターンのフィンランド人のマリアが親切にもその日のシェンゲン協定をめぐるカンファレンスに連れて行ってくれたり、アルバニア人のアーティストの友達のアーゴンを紹介してくれたり、プリスティナの日本のオフィスを教えてくれたりしました。
 日本のコソボに対する二国間援助は世界最高額です。でも日本のオフィスに行ってみると、小さなアパートの一室でした。そこにいたのはアルバニア人のアルバーさん。私が日本人と分かると、笑顔で招き入れてくれました。とっても陽気な人で、その場で現地にいる日本人の方のリストを渡してくれて、すぐに電話してUNDPで働いている方にアポを取ってくれました。ちなみにコソボに住んでいる日本人は全部で12人で、そのうちの11人はすべてUNの機関で働いています。残りの一人の方はコソボフィルハーモニーで指揮者をしている有名な方でした(残念ながらお会いできませんでしたが)。
 コソボの治安は良いです。NATOの軍隊や警察機構が常に駐留していることもあるのでしょうが、町自体も大きなムラのような感じで危険な匂いは感じませんでした。そして強調すべきは、アルバニア人のホスピタリティーとオープンマインドです。これまでヨーロッパを回ってきたなかで買い物をするときに一番笑顔で対応してくれました。日本とまではいかないまでも、スマイルレベルはかなり高い。
 しかもこの社会ではまだお金がそれほど重要ではありません。私がパンを買おうとして大きいお札を出したら「いまは小さいお金がないから明日でいい」といいます。おつりもしかり。小さいお金に関しては適当なのでおつりが多かったり少なかったり…。ここではまだ、お金を持っていなくてもほとんど知り合いの社会なのでとくにお金が無くても生きていけるのです。
 公式な統計はありませんが(1981年から公式の統計がない)、OSCEの方いわく失業率が70%ともいわれるなかで誰も飢え死にせずに陽気に生きているのは大家族とコミュニティーが大きな役割を果たしているからでしょう。ただ首都のプリスティナは急速に開発が進んでいます。貨幣経済に組み込まれていくなかでこのムラ社会的なメカニズムがどう変容していくのか。気になるところです。(まあその前にセルビア共和国との政治問題を解決しないと経済どころではありませんが)。
 

ぐし について

スウェーデンのウプサラ大学大学院政治行政学修士取得、欧州議会漁業委員会で研修生として勤務後(-2013年3月)、ブリュッセルでEU政策や市場動向などを調査の仕事に従事。2014年11月から慶應大学のEUSI研究員。千葉市まちづくり未来研究員(自転車政策)。NPO Rights副代表理事として若者政策(主に若者参画)の提言や分析を行う。連絡先:gushiken17@hotmail.com
カテゴリー: EU, 旅行(全般), 体験ツアー報告 パーマリンク

Travel in Bosnia and Kosovo への5件のフィードバック

  1. ちゃんす より:

    ひさしぶり!
    さすがおぐおぐ君。
    ぶっ飛んだ感じの留学生活を送っているようで何よりだわ!
    それにしても長くそっちにいるんだねー!
    僕は5歳年上の彼女と蜜月生活を送っております。むふ
    そっちの方面についてはどうなんだ!
    真面目な話ばかりで全然書いてないじゃないか!ww

  2. Rei より:

    Finally, U R back!!
    お帰りなさい~
    I will mail you about the packing things…They only let me bring 20kg to the flight!! How am I going to live a life with that……

  3. おぐし より:

    ちゃんす
    >僕は5歳年上の彼女と蜜月生活を送っております。むふ
    ちゃんす、うざっ!!
    うむ。スウェーデンでは勝手が分からずに躊躇してしまったのだよ。まあそもそもスウェーデン人女性は色々な意味で難しいです。日本に帰ったら日本に留学中の日本大好きな外国人を探すことにしています!笑。
    Rei san
    どもども。僕は飛行機で15キロほど送ってもらいました。たしかそれで一万五千円くらいだった気がします。船便で送るともっと安いと思いますが、二ヶ月くらい掛かるっぽいです。お薦め持ち物についてはメールで書いたので参考にしてください。まあなんだかんだと必要な物資についてはこちらで手に入りますからそんなに気にしないでも大丈夫だと思いますが。

  4. おぐし より:

    Rei san
    書き忘れましたが、こっちでは年に何回かgasqeというパーティがあるのでドレスは持ってきたほうがいいかもしれません。服装も整えて料理もコースですしスウェーデンっぽいといえばそうなんですが、結局のところ、酒を飲みまくるのが一番のメインです。笑。

  5. Rei より:

    メールありがとうございます。助かりました!
    うちの親も船便で荷物を送るのを考えています。まとめてみると意外に必要なものが多いです。。。

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