ご報告が遅くなりましたが、昨年、NPO Rightsとして実施したドイツ視察ツアーの報告書が完成しました! 同NPOでは、これまでスウェーデン、英国と海外調査を実施し報告書をまとめてきましたが、今回の「ドイツの子ども•若者参画のいま」はその集大成的なものになりました。また、本報告書の作成に当たってクラウドファングを通じて多くの方々にご支援をいただきまして、誠にありがとうございました。
本報告書は、早くから若者参画を推進してきた欧州における先進的な取り組みを、ドイツを事例を中心にまとめたものです。「若者政策」(Youth Policy)、その中でも「若者参画(Youth Participation)」という分野はまだ日本ではあまり知られていませんし、教育学や社会学での研究蓄積も限定されています。日本において「若者参画」というとなぜか選挙や投票のことばかりクローズアップされますが、なぜそれ以外の幅広い参画のあり方が語られないのだろうかと疑問を持っていました。本報告書は、そうした問題意識から、より幅広い若者参画の取り組みを網羅するようにまとめています。
本の目次は次の通りです。
- はじめに
第 I 章 調査の概要
1. 調査目的
2. 調査期間•参加者•調査協力者•訪問先
第 II 章 ドイツの概要
1.ドイツの連邦制
2.政治制度
3.学校教育制度
第 III 章 欧州の若者政策
1. 若者政策の背景と流れ
2. EUの若者白書
3. 新たな枠組みとしての若者戦略
4. EUの成長戦略
5. EUの具体的施策
第 III 章 ドイツの若者政策
1. 連邦政府の現行の法的枠組み
2. 新しい独立した若者政策の枠組み
第 IV 章 ドイツにおける選挙権年齢の引き下げ動向
1. 国政選挙における選挙権引き下げ
2. 地方選挙における選挙権引き下げ
3. ドイツにおける選挙権引き下げの効果
4. ブランデンブルグ州議会選挙•若者による参画フェア
第 V 章 ドイツの若者団体・若者支援団体
1. 連邦若者協議会
2. ベルリン州若者協議会
3. 国際ユースワークのためのセンター
4. 社会民主党青年部
5. ベルリンパンコウ区の子ども•若者参画
第 VI 章 ドイツの政治教育・生徒会
1. ドイツの政治教育の概要
2. 学校内での政治教育の内容
3. 政治的中立性(超党派性)の考え方
4. 連邦政治教育センター
5. 生徒会支援協会
6. フリードリヒ・エーベルト財団
第 VII 章 調査まとめと日本への示唆
1. 調査結果のまとめ
2. 日本への示唆
EUやドイツに関心を持つ人、若者分野に関わっている人、投票率や政治教育に問題意識を持つ人などに読んでいただけたらと思っています 報告書の価格は1500円。Kindleなどの電子書籍で購入可能にする予定ですが、まだ検討中ですので、お手数ですが、購入希望者の方は、私(メールアドレス)かNPO Rightsの連絡先までご連絡ください。
なお,各視察先で撮影した映像についてはウェブサイトで順次公開していきますので、ぜひチェックしてみてください(現地で映像撮影を担当してくれた映像ジャーナリストの熊倉次郎さん、公益財団法人のハイライフ研究所にご協力・ご協力を頂いています)
はじめまして、京都のとある大学生です。「ドイツの子ども・若者参画のいま」読んでみたいのですが、パソコンあまり詳しくなくて入手方法がいまいちわからないんですが、どうすれば入手できますか?
平井様、ご関心頂きありがとうございます。報告書ですが、私のメールアドレス(gushiken17@hotmail.com)までご住所等の情報を頂ければ、私から指定の銀行口座番号を通知しますのでお振込の上、郵便にて報告書をお送りいたします。お手数をおかけして申し訳ないですが、どうぞよろしくお願い致します。小串聡彦