幻のベルギービールを発見

ルギーに来てから、世界一美味しいという幻の修道院ビール(トラピストビール)があるという噂を何度か耳にした。ベルギーのある修道院で手に入るらしいが、その地域に行かないと手に入らない、スーパーやレストランへの卸売・小売はしていないとかそういう話だった。私はビールにはそんなに拘りはないし、そもそもベルギービールはどれも美味しいから、そんな幻のビールのことなどすっかり忘れていた。

そんなある日の夕方、友人らと、ブリュッセルの中心地からバスで15分くらいにあるピザ屋に行った。こじんまりとしたお店で、食べ物はピザとサラダしか置いていなかった。ビールブランドのメニューを上から下にズラッーと眺めると、一番下のほうに10ユーロ(1400円)〜15ユーロ(約2100円)のものがあった。

「15ユーロ?」

他のビールは3ユーロ〜6ユーロなのに、これだけ15ユーロだった。いくら何でも高いと思い、ビール名を詳しく見てみると、「ウエストフレデレン(Westvleteren)」と書いてある。友人に聞いてみると、なんと、あの幻のビールの名前だった。偽物? 闇マーケット? 何となく釈然としなかったが、この機会を逃せば、もう飲む機会はやってこないと思い、とにかく皆で注文することにした。

ウエストブレフテン

このビール瓶は普通の黒茶色のもので、瓶のさきっちょに文字が浮き上がっている以外は何の特徴もない。ザ•シンプル。中身はやや白みがかった黄金色のビールで、他のブロンドビールとあまり変わらない。肝心の味は、苦みよりも甘みが強くて、何となく固い感触だった。おそらくブランドイメージによる脳内作用のせいだろうが、ほんと美味かった。

ウエスト

 幻のビールが幻ではなくなった瞬間!

ぐし Gushi について

Currently working for a Japanese consulting firm providing professional business service. After finishing my graduate course at Uppsala University in Sweden (2013), I worked for the European Parliament in Brussels as a trainee and then continued working at a lobbying firm in Brussels(2015). After that I joined the Japan's Ministry of Foreign Affairs, working in a unit dedicating for the negotiations on EU-Japan's Economic Partnership Agreement (EPA/FTA) (-2018). 現在は民間コンサルティング会社で勤務。スウェーデンのウプサラ大学大学院政治行政学修士取得、欧州議会漁業委員会で研修生として勤務(-2013年3月)、ブリュッセルでEU政策や市場動向などを調査の仕事に従事した後(-2015年3月)、外務省で日EUのEPA交渉チームで勤務(-2018年3月)。連絡先:gushiken17@hotmail.com
カテゴリー: ベルギー タグ: パーマリンク

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