さて、日本帰国と修士号の取得(見込み)を祝って、ブリュッセルの食べ物の思い出をいくつか写真とともに振り返ってみよう。
まずはなんといってもビール。この写真のモールシュビテ(Mort-Subite)は即死という意味のブランドビール。中心地のグランドパレスのそばにある世界で一番最初の屋内ショッピングモール「サンジュペール」のすぐ目の前にあるビール屋はこの名前。僕はよく自然発酵で作られるとされるランビックビールを飲んでいた。フルーティーでかなり酸っぱい味。あんまり強くないからガブガブ飲める。また、白ビールのヒューガーデン(Hoegaarden)はジュースみたいに飲めるし、料理に合うからよく飲んでいた。他には、トラピストビールという特別な修道院(シトー派)で作られるビールがある。ChimayとかOrvalとかが有名で、やたらと強い。一杯飲めばもう十分になる。
次はムール貝。パセリや白菜、タマネギ、ショウガなどを加え、白ワインをベースで蒸したムール貝。ムール貝は美味しいが、なんといってもムールと野菜の染み込んだ白ワインのコクがたまらない。個人的にはトマトベースでガーリックを入れたものも止められない。何人かでいけば、まず白ワインベースのムール貝からスタートして、途中でトマトベースを食べると、幸せになる。また、ベルギーのフライドポテトは二度揚げで外はカリカリで中はホクホク。ムール貝によく合う。ちなみに、ブリュッセルの市内の北東部にはLe Zinnekeという店がある。ここでは味付けが69種類もある。ムール貝好きにとっては絶対に行ってみたいお店だろう。大人数でいくとたくさんの種類を試せるのでお勧め(ちなみに予約はしたほうがいい)。
そして、いつも仕事中に食べていたオランダ版のワッフルクッキー(ゴーフル)。柔らかい生地の中にキャラメルやチョコレートなどの甘いソースが入っている。朝にコーヒーと一緒に食べると頭の回転が良くなってよろしい。意外と密度が濃くて一枚で重量があるため、枚数制限はしておいた方がよい。また、出来立てのコーヒーの入ったカップの上に置いておくと、生地の中のキャラメルが少しずつ溶けてトロンとしてきて美味しい。これはヌメっとした感じが好きな人にお勧め。ちなみに写真のゴーフルは、オランダのチェーン店の「HEMA」で購入。HEMAは何でも屋で、服でも雑貨でも食べ物でもあらゆるものが売っている。ブリュッセルにもいくつかお店がある。