夏のラップランドにてキャンプ

 ウェーデン語コースの週末プランで、ラップランドにてキャンプをしてきた。夜行列車に2日と山の中のテントで3日間の、合計で5日間の滞在。今回の参加者は全部で8人だった。そのうちの半分がアメリカ人で、その他はヨーロッパ人、アジア人は私一人だけだった。

 夜行列車で北極線の通るミュレック(Mujek)まで行き、バスに乗り換えて、ヨックモック(Jokkmokk)を超え、 クヴィックヨック(kvvikkjokk)に行く。そこでボートに乗り換え、山のほとりまで渡る。スウェーデンの植物学者のカールフォン=リンネも、同じルートを通り、植物の採集をしていたそうだ。ちなみにここの地名がスウェーデン語っぽくない(フィンランド語っぽい)のは、北極圏に住んでいる原住民のサーミ語を使っているからだ。

 3つのチームに分かれ、バックパックにテント、マットと寝袋、ガスを詰め込んで、山登りがスタート。バックパックの重さを別にすれば格別厳しいわけではない。三時間くらいでほぼ山の上層部に辿り付く。スウェーデンで一般的に山というと、フャール(Fjäll)という言葉を使うが、これは日本の山のイメージとは異なる。普通、日本では尖った三角形の山を思い浮かべるが、スウェーデンでは、より横になだらかに広がっているものを指す。山の上では、平らな草原が広がっており、山登りというよりも、ゴルフ場をハイキングしているような感覚。

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 テントの場所は自由に決める。小川の流れている近くの、平たな場所を見つけ、テントを立てた。地面は苔が何重にも重なり、クッションが敷かれているように柔らかい。テントを支える釘はいとも簡単に埋まった。風が草木を揺らし、日差しが強く照りつける。すぐに天候が変わり、雨雲がやってくる。周りには誰もいない。日本における田園などの田舎の風景は、長年に渡って現地の人間が作り上げたものだが、ここには人工的なものは何も無い。無人のスウェーデン。自然に囲まれるというのは、こういうことかと改めて実感する。

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 たき火をする。湿った木の小枝に火がボオッと燃え上がる瞬間が好きだ。夕食は、じゃがいもと、ミートボール。じゃがいもの粉末の元を沸騰した水に入れると、いきなり膨らんでハッシュドポテトになる。自然の中で食べるご飯はいつでも美味しい。

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                 夜の11時くらいで日が沈み出す

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          夜12時過ぎ。雲と山に太陽が隠れるが、明るい

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 翌日、テントの中に荷物を置き、必要なものを携えて近くの山を登る。テントのある場所から二時間近く掛けて山のふもとまで歩く。集合写真を取る。この写真の右側の山を登る。

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         山に向かう途中で、湧き水を見つけては水分を補給する。水は綺麗で美味しい。

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          山の頂上。岩の固まりで出来た山。登りにくい。少し雪が残っている。
 
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   この後、下山。再び3時間くらいかけてテントの場所まで歩いて戻る。皆クタクタ。

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      翌日はキャンプ場に泊まる。近くに湖があり、サウナもある。少しリフレッシュ。

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 唯一後悔しているのは、きちんと蚊対策をしなかったこと(一応用意はしていたが十分ではなかった)。四六時中、蚊に悩まされた。上の写真のように、常に10匹以上の蚊がもれなく旅のお供をしてくれる。血を吸われ過ぎて骨になるかと思ったくらいだ。蚊よけスプレーも、シャツを二枚重ねて来ていても、靴下を二枚重ねて履いていても、彼らの前には意味をなさない。ラップランドに行く方には、顔周りをカバーする蚊よけを持っていくことをお勧めする。

ぐし について

スウェーデンのウプサラ大学大学院政治行政学修士取得、欧州議会漁業委員会で研修生として勤務後(-2013年3月)、ブリュッセルでEU政策や市場動向などを調査の仕事に従事。2014年11月から慶應大学のEUSI研究員。千葉市まちづくり未来研究員(自転車政策)。NPO Rights副代表理事として若者政策(主に若者参画)の提言や分析を行う。連絡先:gushiken17@hotmail.com
カテゴリー: スウェーデン, スウェーデン(旅行) タグ: パーマリンク

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