今年もいつの間にか終わりに近づきつつあるようだ。ウプサラのファッションストリートが見える小さな部屋のなかで、テレビも見ることなく、一人で孤独に過ごしている。もはやクリスマスだろうが年末だろうが、特にこれといった感慨もない。一本締めの無いまま解散してしまった飲み会みたいな感じだろうか。二年前の交換留学のときも同じようなことを感じていたようだ。その時の日記。やはり年末を過ごすならば日本がよろしい。
The year of 2010 is coming to an end in some hours. For the christmas vacation I did spend almost alone in my room reading books and watching films. With this total solitude, I feel no sense of attachment to the Christmas or the New Year Day. It seems that I have felt the same thing when I had to experience late december here two years ago as an exchange student. I wish that I could be in Japan in the year-end and new-year holidays.
さて、2010年を振り返ってみる。2009年が刺激に溢れて劇的に揺れ動くときだったとすれば、今年はまさに充電の年といったところだろうか。冬から春にかけては進むべき方向があまり定まっていなかった。スウェーデンとフィンランドの大学院を選考に出しながら、日本の大学院の選考にも出そうかと考えたり、3月には就職活動のようなことをしつつ失敗したり。4月からは2ヶ月強とインターンシップをしながら、ふらふらしていた。
Now I am gonna reflect this year 2010. If 2009 was described as a dramatically bibrant and stimulating one, the year 2010 might be remembered as one for charging battery. Over the winter and spring, I was still unfocused of what I should do. While applying for graduate school in Sweden and Finland, I was wandering around whether to apply for Japanese graduation school. I also did a few job-hunting, which resulted in failure. From April I started to work at a company as an internship for two months.
それが、5月にウプサラ大学院の入学が決まり、ようやく足腰がかたまった。具体的な道は示されたわけではないが、少なくとも向かうべき方向性は定まった。
In the middle of May, it was announced that I was allowed to enter the Uppsala University in master programme. I was glad that at least there was a way I could strive on.
8月から始まったスウェーデンの新生活も充実していた。スウェーデンの選挙戦に実際に参加することで、日本との違いをこれでもかというほど痛感させられた。また、大学院の授業も思ったよりも質が高かった。ステファノ教授は、頭の回転が信じられないほど早く、何が言いたいのかわからない学生の質問に対しても、その意を素早く汲み取り、的確に言い換えて答えることができる。天才肌でありながら、学生にも親身にコミュニケーションを取ってくれる人間的にも尊敬できる素晴らしい先生だった。ステファノ教授の授業とセミナーを通じて、志を同じくするクラスメイトにも恵まれた。これは幸運だった。
思えば、今年は、日本のことなんてまるで知らないスウェーデン人たちとも友人になることが出来た。これは交換留学のときとは異なる発展である。二年前は、日本に興味のあるスウェーデン人(つまり親日家のスウェーデン人)とばかり接していた。別にそれが悪いというわけではないが、スウェーデンコミュニティーの中に飛び出すことをせずに、いわゆる日本コミュ二ティーという狭い枠の中に閉じこもっていたことも事実といえば事実だ。
特に、環境党のユースの活動では、大学生ばかりか、高校生、そして中学生とも知り合うことができた。こういう年齢による壁のない自由な関係性は素晴らしいと改めて思う。せっかく長期間スウェーデンに住んでいるのであるから、こういう日本枠の外での関係性こそ、今後も追求し築いていくべきだと思う。来年は、スウェーデン語力を日常会話ができるまで鍛えることで、さらに多くのスウェーデンコミュニティーに入り込んでいきたいと思う。
みなさん、良い年末を!
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