ウプサラでの新生活

 イのバンコクを経由してストックホルムに着いた。待ち時間を含めると、ほぼ20時間を超えていた。飛行機を出て、入国審査を通過し、ウプサラへのバスに乗った。空港から市内までの道を眺めると、平坦に生い茂った森が広がっている。そこを抜けると、緑の平原が右手に続いている。所々に点在する岩肌の一面がこちらに顔を見せる。よく覚えている。最初にウプサラにやって来た時、目に映るすべてを記憶に焼き付けようと、とにかく窓のばかりを見つめていた。もう二度と戻ってくることはないと自分に言い聞かせていたからだ。一回だけしか出会うことはないのだから、どんな細かな破片でも見逃すまいと臨んでいた。今更ながら、こうして戻ってきているのが信じられない。
 
 アパートに着いた。ウプサラの広場から徒歩で30秒の所にあるビルの最上階。僕に与えられたのは、三畳ほどの書斎と同じくらいのベッドの二つ部屋だった、書斎の左の窓を見れば、政治行政学科の建物が見える。その後ろには、ウプサラ大聖堂も見える。部屋は少し小さいが、窓からの景色もいいし、何より大学まで10秒で行けるので、文句はない。もともと勉学が一番の目的である。この一ヶ月のダラダラとした生活ときっぱりと決別し、規律のある暮らしへ。
 
 今後の具体的な目標はまたの機会にでも書こうと思うが、とりあえずは、生活のリズムを一定に保っていきたいと思う。村上春樹は、朝の3時か4時に起きて小説を書き、午後には音楽を流し、そして(夏には)夕方に運動をするというリズムを大事にしてきた。その考えに従い、まずは外部の無駄な要因を排除し、心身ともに安定させ、そして、きちんとしたルーティンを作り、それに沿って毎日を安定的に過ごしたいと思う。僕の場合は単調な生活が耐えられない人間なので、どこまで外部要因をいかに減らせるかが重要になってくる。まずは11時に就寝することを徹底しよう。

ぐし について

スウェーデンのウプサラ大学大学院政治行政学修士取得、欧州議会漁業委員会で研修生として勤務後(-2013年3月)、ブリュッセルでEU政策や市場動向などを調査の仕事に従事。2014年11月から慶應大学のEUSI研究員。千葉市まちづくり未来研究員(自転車政策)。NPO Rights副代表理事として若者政策(主に若者参画)の提言や分析を行う。連絡先:gushiken17@hotmail.com
カテゴリー: スウェーデン(その他), 自分事 パーマリンク

ウプサラでの新生活 への1件のフィードバック

  1. KDR より:

    乙。がんばりゃー

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