私の知り合いが参議院選挙出ます

 知らせです。私の知り合いで長い間お世話になっていた方が、参議院選挙に出馬します。日本創新党の藤岡たかお氏です。33歳、それまで勤めていた金融庁の課長補佐という職を辞して政治に「命」を掛けます。選挙区は東京ブロックです。こちらがオフィシャルウェブサイト
 ちょうど3年くらい前、先輩に誘われた勉強会(日本の現在と未来を考えるような勉強会)で、藤岡さんに出会いました。もともと藤岡さんがアジア通貨危機のときに日本の未来に憂いを感じて始めたのですが、今でも学生が主体となって勉強会は続いています。いつも低姿勢の藤岡さんですが、口を開けば、日本を創り上げてきた先人たちへの思いと、それがゆえに今の日本を憂う気持ちがマグマのように噴出してきます。彼の話すことの99パーセントが「国」のことです。こんなに国のことしか考えていない人間は人生で初めて見たと思いました。まさに「志」を原動力に生きているような人です。
 藤岡さんは10年以上、来るべき機会を伺っていたのでしょうが、まさかこんなに早く金融庁の職を辞して「フルタイムの革命家」になるとは予想外でした。先日二人で話をしたときに言っていました。ようやく軌道に乗り始めていた郵政民営化が実質的に国有化へ戻されるなど、日本の競争力を削ぎ落としていく政策を自分の手で進めるのは悔しく耐えられなかったと。
 ちなみに藤岡さんは金融庁を9年間勤めました。あと1年間待てば年金なども多くもらえたのに、それを投げ捨ててでも、自分の志のために政治に命を掛ける決断をしました。こうやって自分の身銭を切り、自分の身を投げ出せる大人が目の前にいるというのは、本当に嬉しいことです。
 それと対照的に、いまの日本の大人たちを見ていると本当に悲しくなります。自分の生活水準を下げたくないからと若い人たちを労働市場から締め出して、給料のカットには反対する(特に労働組合と一帯になって改革を進められない民主党)。今の日本の借金の状況、年齢別の資産分布の状況(上の世代にお金が偏在している状況)を見れば、上の世代の医療費負担を増やして、年金や給与を減らしていく、そこで切りつめたお金を下の世代に回す、人生前半の社会保障や成長分野に再投資していく。あるいは応分の消費税を上げていく―そんなことは普通に考えれば当然のことなのに、当然のことに手が付けられず、借金ばかりが膨らんでいき、未来の子供たちの未来は暗くなるばかりです。
 やはり一番の原因は政治家たちでしょう。と、そう言い切りたいところですが、根本の原因は、その政治家たちを選んでいる我々国民にあるというべきでしょう(と同時に、その国民に情報を供給しているマスコミです)。各政党がタレントのような政治も経済もまるで分かっていない素人を候補者に選ぶのは、国民がバカにされているからです。ここまでバカにされてそれでも既存の政党に投票するとすればそれこそバカですね。誰が投票してやるもんですか。
 藤岡さんには大きな組織的なサポートはありません。彼を支持して応援しているのは、勉強会を通じて知り合った学生や若い社会人たちです。彼は言います。組織や団体に縛られた政治では何も変わらない。たとえ、当選の確率がどれだけ低くとも、今日本が本当に必要なことを世の中に訴えたい。
東京に在住の方々にお願いです。藤岡たかお氏を投票の選択肢に入れてください。自分の目で日本の置かれている状況を俯瞰して、政策を吟味して、そして投票に行ってください。
 PS. もしも創新党の政治に興味ある、あるいは選挙の現場を生で見てみたいという方がいらっしゃいましたら、一緒に選挙活動やりませんか? 自分も平日は働いているので基本は土日の空いている時にお手伝いをしています。僕の友達のドイツ人も時たま参加したりしています(創新党は外国人の参政権付与に反対なのに、外国人が応援しにきています。笑)。朝からポスター張りとかけっこう楽しいですよ。ちなみに、もしも今週の日曜日(5月30日)のお昼から、六本木ヒルズのアリーナで、日本創新党の党決起集会があります。お時間の空いている方がいらっしゃいましたらぜひぜひ一緒に行きましょう。ご連絡くださいませ。

ぐし Gushi について

Currently working for a Japanese consulting firm providing professional business service. After finishing my graduate course at Uppsala University in Sweden (2013), I worked for the European Parliament in Brussels as a trainee and then continued working at a lobbying firm in Brussels(2015). After that I joined the Japan's Ministry of Foreign Affairs, working in a unit dedicating for the negotiations on EU-Japan's Economic Partnership Agreement (EPA/FTA) (-2018). 現在は民間コンサルティング会社で勤務。スウェーデンのウプサラ大学大学院政治行政学修士取得、欧州議会漁業委員会で研修生として勤務(-2013年3月)、ブリュッセルでEU政策や市場動向などを調査の仕事に従事した後(-2015年3月)、外務省で日EUのEPA交渉チームで勤務(-2018年3月)。連絡先:gushiken17@hotmail.com
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私の知り合いが参議院選挙出ます への2件のフィードバック

  1. Rei より:

    See this is why I couldn’t comment here….
    You should just let the adults do their business, come to nation and have a beer 🙂

  2. Toshi より:

    Rei
    Haha. You are right and i would like to have a beer without doing anything.
    But you should understand that there is structual problem in Japan, where young people like me and you are discriminated and put in difficult situation especially when it comes to entering job market (Yes, many Japanese companies still practice life-long employment system and "stupid adult" people who do not work hard are able to survive by excluding young people).
    And you know how many deficits Japan has to pay back? 900 trillion Yen! Paying back this amount of deficit is the task of adults who have led this country so far , not young. Furthermore, the foundamental problem lies the fact that people at the age of beyond 65 year old represent about 24 percent of population so it is quite difficult for young to make changes by voting at elections, because adults are likely to vote against any changes that threathen their established interests (of course there are some "good" adults who are willing to do, though).
    I have acually little hope about Japan’s future but it is my duty to devote myself to solving the problmes since I am raised in a good environment here in Japan. Anyway, I will be away of Japan soon so I have to do what i can do for this country now! haha。

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