マンガから政治への拡大?

 日、スウェーデン大使館で、「マンガから政治問題への拡大・スウェーデンでの日本のイメージ」というテーマで講演会があった。スウェーデンにおける日本イメージについては興味があった。自分でもそれなりに調べていたこともあり、参加した。ゲストスピーカーは、ストックホルムの国際問題研究所で、日本の政治・外交について研究をしているリヌス・ハーグストルム氏。彼は、ストックホルム大学・日本学科の修士号を獲得した第一号。しかも、私がストックホルムで出会ったマンガ翻訳家のシモンさんの同期生だったことが後でわかった。
 The other day, at the Emabssy of Sweden, there was a lecture event whose topic name was “From Manga to Politics–the image of Japan in Sweden”. I joined the event since I was in interested in how Swedish people see Japan. The guest speaker was Mr Rinus Hagstrom, a resercher at the Swedish Institute of International Affairs, specializing in the field of Japanese politics and foreign policy.He was the first to have received the Masters degree of Japanese Studie at the University of Stockholm in 1990s. Later, I found that at the university he studied in the same class with Mr Simon, a well-known Swedish translator of Manga.
「マンガから政治へ」という表題だったので、「なるほど、ポップカルチャーだけでなく、ついに政治や経済まで関心が広がっていたのか」というポジティブな報告を期待していたのだが、実はそうではないらしい。それほどウキウキでポジティブな状況ではなかった。
 I expected that I could hear some of positive stories about Swedish people’s interests of Japan expanding from pop-cultures to politics, economics and international relations in Asia. However, this was not the case and the Japanese presence in world or at least in Sweden was dramatically decreasing.
 スウェーデンにおける日本の文化全般に対する関心はうなぎ登りに増えている。これは数字の上でも実感としても確かなことだ。彼自身、合気道をやっていることもあり、日本の武道クラブ(柔道、剣道、合気道、居合い道、空手)に所属する人の人数も増えているとのこと(統計は失念)。また、なんといってもポップカルチャーの若年層に対する影響力が大きい。いわゆる「ジャパンイベント」なるものは、いまや世界各国の至るところで行われている。
 Of course, Japanese cultures has been receiving increasing attension in Sweden. It can be confirmed by looking at statistic. Mr Rinus himself practices Aikidou, a marshal arts, and pointed out the increasing number of people who began to learn marshal, including from Zyudou, Kendou, Aikidou, Karate to Iaidou. Needless to say, Japanese pop-cultures attracted increasing number of younger generation. What is so-called “Japan event” is being taken place all over the world.
 ただしビジネスやアカデミズムの分野では、日本の存在感は下がっている。1990年代のバブル崩壊後の経済不況、そして東アジアにおける中国の影響力増大。メディアの目は、日本から遠ざかり、中国へ向かっている。スウェーデンでも、ほかの国でも日本をめぐる状況は同じようなものだろう。
 However, Japan has been declining in its presence in the field of bussines as well as academia. Due to a continuing economic stagnation since 1990s and the rising influence of China in east Asia, much more attentions are paid to China than Japan. This trend is not only appied in Sweden but also in the world.
 プレゼンテーションのなかで、統計を示した。スウェーデンのアカデミズムにおける、日本をメインに研究している研究者の数である(括弧内は博士課程)。文化人類学2人(0)、地理学1人(1)、政治学2人(1)、日本学4人(2)、歴史学1人(0)、社会学1人(0)、教育学1人(0)、経済学0人(0)―。
 In his presentation, he showed the followign number indicating the reserchers in Sweden who mainly study Japan(the latter refers to PhDs). Anthropologist, 2, (0), Geography 1, (1), Political Science 2, (1), Japanology, 4,(2), History 1, (0), Sociology, 1,(2), Education, 1,(0), Economics, 0,(0).
 他国のデータがないため、これが何を示しているかを断言することは難しいのであるが、やはり少ないという印象を受けた。経済学の研究者は0人である。中国に関しては、少なくとも10人を超えているというから、ちょっとバランスを欠き過ぎという気がする。政治学についても同じ。北朝鮮の問題となると、日本の外交研究者であるはずの彼が第一人者としてメディアにコメントをするらしい。(このように韓国研究者の層が少ないことを考えると、結局中国にばかり視線が集中しているということなのだろう)。
 Although it is difficult to draw a conclusion of what these numbers imply since there are no corresponding data of other countries, I got a impression that they should have more reaserchers. Considering the fact that at least more than ten reserchers specialize in China, Japan is far too behind. Also, I heard that whne it comes to issuea related with North Korea, he was the one who comments in Media, despite he was the expert in Japan. This means that Swedish reserchers are balancelessly concerned with China.
 なぜアカデミズムにおいて日本への関心が低下しているのか。その大きな原因のひとつは、いうまでもなく日本の経済力の衰退(そして、中国の現状への復帰)だろう。日本の経済が好調であれば、博士課程で研究を突き詰めたあとでも、日本での食い扶持が確保できると楽観的に考えることができるからだ。その見通しがないとやはりみんな途中でやめてしまう。とくに産学の結びつきが強いスウェーデンでは、哲学や文学などの人文系の科目を修了しても、仕事が見つかりづらいから、途中で諦めてしまう。
 It is obvious that the economic situation has most to do with the declining attraction of Japan in terms of academia. Especially in Sweden where an university has a strong tie with companies, it might be discouraging to study a subject which does not have connection with his or her future job.
 その他に考えられる理由としては、日本側の構造的な問題。たとえば、日本の大学では英悟での授業が受けられる環境が欠けているという点である。海外の友人のなかには日本に留学した後も続けて勉強したいという学生もいる。でも、日本語での読み書きの体得は難しい、そして英語での指導を受けられるところは少ない、ほとんどの論文も日本語で書かれているし、ウェブでのデータベース化も進んでいない。いまひとつ魅力に欠けるうえに、敷居も高いのである。実際、スウェーデン人の友人の一人はは、アジアの国際関係に関心を持っていたのだが、日本の大学院には英語で学ぶ場所がないので、韓国に留学してしまった。
 Other possible reason for decreasing academic interests in Japan has to do with social structure of Japan. For example, Japanese unviersity lacks environments for foreigners to be able to study in English. One of my Swedish friends who major in the political science chose to study in Korea instead of Japan.
 まあ、これから色々と変わっていくだろう、と楽観的に考えている。
 
 I personally is a bit optimistic that Japan might be able to adopt the change in the future, without a frim evidence though.

ぐし について

スウェーデンのウプサラ大学大学院政治行政学修士取得、欧州議会漁業委員会で研修生として勤務後(-2013年3月)、ブリュッセルでEU政策や市場動向などを調査の仕事に従事。2014年11月から慶應大学のEUSI研究員。千葉市まちづくり未来研究員(自転車政策)。NPO Rights副代表理事として若者政策(主に若者参画)の提言や分析を行う。連絡先:gushiken17@hotmail.com
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