若きジャーナリストのためのフィンランド研修

 週間くらい前に、メディアコミュニケーション研究所でお世話になった先生から連絡をもらった。今年の八月にフィンランドで行われる「若いジャーナリストのための海外特派員プログラム@フィンランド(foreign correspondentents program in Finland)」というものに応募してはどうかとのことだった。これはフィンランド外務省が毎年開催するイベントで、世界18ヶ国(毎年変わる)から参加者を一人ずつ選び出し、ヘルシンキで丸々一ヶ月、フィンランドの政治や経済、文化に触れて勉強するというものだ(現在、応募終了)。
 I got a e-mail from my teacher in Japan through my friend. Finland were going to hold the foreign correspondents programme this August, so she reccomended me to apply for this programme if I had time then. the Ministry for Foreign Affairs of Finland organizes this programme every year, targeting for the potential young journalists among 18 countries, who will be chosen as the representative of their countries. The representatives are going to learn politics, economy, and the cultures in Finland for a full month.
 八月はヨーロッパ旅行の予定を立てていたのだが、このプログラムの内容を見てすぐに応募することに決めた。とにかくプログラムが充実している――フィンランドの新聞社、テレビ局への訪問視察、そしてメディア倫理を規定している組織(オンブズマン?)の議長とのミーティング。政治に関しても、フィンランドの外交政策、EUや北欧諸国との関係(特に紛争地域における平和構築に関するイニシアティブ)、少数民族のサーメ人を巡る状況、スウェーデンとフィンランドの間にある(政治的に対立していた)オーランド島への視察訪問など。
 Although I was planning to travel around Europe in August, I decided to cancel it and apply for it. What is spcecial is its wonderful programme―visits to different parts of Finland(Mumin land and Aland), study trips to organizations, media and companies, a weekend with a Finnish family, lectures on what Finland is and who the Finns are. At all stages active participation is important – the aim is a truly interactive programme.
 さらに、有名な教育分野においても、小学校への視察訪問、高等教育に関する講義などが組まれている。経済の分野では、フィンランドの農業の状況、労働に関わる政策、ノキアをはじめとするフィンランドの代表的な企業への視察訪問など、そして文化についても、食べ物はもちろん、音楽やミュージカル、ホームステイ、ムーミンランド(!)への旅行など――ほとんど毎日の時間単位でスケジュールが組まれている。しかも、往復の飛行機はもちろん、滞在や移動に掛かる費用は外務省が負担してくれる。すべて無料である。
 Moreover, the return tickets to Finland from home, the accomodation and transportation in Finland is all free.
 こんなナイスな機会を逃すわけにはいかないと思い、アプリケーションは自分の少ない経験と足りない英語力を全力投入して書いた。選考の結果発表は5月の下旬らしい。あとは神に祈るのみである。本命の結果待ちをしている就職活動生みたいで、みんながヒーヒーいう気持ちが少し理解できた気がする。
 I thought this opportunity was such a priceless that I tried to do my best for the application papers. All I have to do is wait and pray for the God for the result, which will come up at the end of May. I seem to have this feeling of how students are anxious for the results of their job hunting.
      
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 それにしても、こういうPRはとても賢いと思う。フィンランドの納税者たちの心境は気になるところだが、長期的な視点から見れば、こういう試みはフィンランドの国にも貢献するだろう。特に、将来のジャーナリストを対象として「投資」しているところが素晴らしい。これから世界で活躍するであろうジャーナリストたちにフィンランドを多角的に知ってもらうことで、将来におけるフィンランドのメディア露出のチャンネルを増やせるだけでなく、バイアスの掛かった偏向的な報道なども減らせるかもしれない。パブリックディプロマシー(広報外交)の上手い例といえるのではないか。
 By the way, Finland government does know how to use money. Although some finnish people might doubt this programme, I am sure that this would contribute to making finland attractive in the long run. The impressive point is to target for the potential Journalists in the future, which will not only increase the possiblities of introducing Finland to the world, but also will decrease the possiblities of the prejudiced reports toward Finland. I would say that this is one of the good examples of “public diplomacy”.
 日本こそ、こういう試みをするべきではないだろうか。
 Japan also should initiate this kind of program aiming at public diplomacy.
 海外では、いわゆる「知日派」と呼ばれる人間が少なくなっており、このことが日本の外交運営に少なからぬ支障になっている。昨今の日本ブームによって、日本に興味を持つ外国人が増えている。このことは確かに喜ばしいことではあるが、マンガやアニメ好きばかりではやはり不十分だ。国の政策運営に大きな影響を及ぼす層に対して、より直接的な働きかけが必要になっている。そして、それは彼らが若ければ若い人ほど効果的である。(今回のフィンランドのように、海外の若いジャーナリストたちをターゲットにするのが良いと思う。海外(マス)メディアの日本に対する偏見と誤謬はときに驚くべきものがあるから)。
 I heard from some scholars that there are less and less what is so called “Tinitiha”, high ranking people who are who are familiar with Japan and have influential power over the foreign policy. This situation sometimes makes it more difficult for Japan to have good relationship with others.
 Nowadays, more and more foreign people are interested in Japan. Although it is very grateful that foreign people have great interest in Japan just because they like manga and animation, it is also important to make sure that a certain amount of foreign people, who are in a influential position of their countries, are familiar about Japan in various ways. And it is especially important to have such foreign people who are working in media types.

ぐし について

スウェーデンのウプサラ大学大学院政治行政学修士取得、欧州議会漁業委員会で研修生として勤務後(-2013年3月)、ブリュッセルでEU政策や市場動向などを調査の仕事に従事。2014年11月から慶應大学のEUSI研究員。千葉市まちづくり未来研究員(自転車政策)。NPO Rights副代表理事として若者政策(主に若者参画)の提言や分析を行う。連絡先:gushiken17@hotmail.com
カテゴリー: フィンランド, 自分事 パーマリンク

若きジャーナリストのためのフィンランド研修 への2件のフィードバック

  1. SAE より:

    Hejsan,hur mar du?^^
    コメント2回目のSAEです^^大学受験が終了したので電脳空間に戻って参りました!w
    ムーミンランドに行けるなんて、なんて幸せな!!人口が1000万にも満たないフィンランドですが、この様な地道な働きにより(とお得意のITを駆使して)、いずれは世界の中枢の仲間入りを果たすのでしょうかはてさて…
    フィンランドの文化や近隣諸国との関係…それらや娯楽を含めて丸々1ヶ月間も学べるのはまたとない良い機会ですね^^
    私も参加したいものです!!
    特にムーミンランドw

  2. おぐし より:

    SAEさん
    大学受験、お疲れです。
    フィンランドの研修は行けるかわかりません。4月に二次試験的なものがあるとかないとかで、5月に結果が出るらしいです。ほんとに行けたらすごい良い経験になるでしょうけど、それなりの人達が応募しているでしょうから、けっこう厳しいと思います。。。
    僕はまだ行ったことないですが、フィンランドは雰囲気が良くて楽しいらしいですよ。スウェーデンからは安いフェリー(ときどき無料!)が出ていて友達は何度も週末旅行でヘルシンキに行っています。

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