スウェーデンのコスプレ大会

 日に引き続き、UPPCONの二日目と三日目に参加してきた。
 本当に楽しい素晴らしいイベントだった。最初、このイベントを「オタクの祭典」として表現したけれど、それは早とちりだった。彼らのここに来る目的は、同じ趣味を持つ人間と友達になって、一緒に面白いことをにやること。そして彼らは、実際、「フリーハグ」というサインを掲げて常に他者との交流を図っていた。このような社交の場としてのイベントを、いわゆるオタクの祭典というのはどう考えても無理がある。普通の一般的なカルチャーイベントとして捉えたほうがいいだろう。

  I continued to be at Uppcon for second and third day. It was so much fun event for me, a person who is not so familiar with animation and manga. At first I described this event as “Otaku festival” but it was not correct. The main reason for people coming here was that they want to make friends with people who have the same kinds of hobbies and do something funny together. Indeed, they actively communication with each others. I have to say it is not “Otaku event” but just a big culture event.

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 二日目の夜、コンサートホールの1150の席は満席だった。イベントの目玉は「コスプレショー」。このために一時間半前から列が発生するという人気ぶり。何百もの人が席を確保できずに入場できない事態となった。僕はといえば、運よくも最前列から三番目の席をゲットできた。

  At night on second day, the concert hall’s seat was full of people. They were waiting for “Cosplay show”, one of the main event in UppCon. Some of them started lining up for 90minutes to see this show. Although some hundreds people ended up not joining it, I had enough luck to get third seat from front.

 司会の男女二人が開会の挨拶を済ませたあと、ホールが暗くなり、会場が静まりかえる。そして突然、「エアーマンが倒せない」という曲(ニコニコ動画で火がついた曲)が爆音で流れると、次から次へとスウェーデン人たちがコスプレに身を包んでステージに登場してきた。一斉に会場から何千ものフラッシュが閃光し、オーディエンスは雄たけびを上げる。

  When a boy and a girl declared its opening, the hall got dark and quiet. After streaming the song “I cannot knock down Airman” a japanese song which became popular on “nikoniko animation” site, Swedish people dressing up in cosplay began appearing on the stage. The building was filled with frashlight and the cheers.

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          我らが日本のリュウ。スウェーデン人がやっても似合う?

           DSCN0937        

           キャラクターとか全然わからないけど、さまになっている。

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             普通にメルヘン漫画に出てきそう。
 
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            僕の中のベストオブコスプレ。本物より可愛いリンク。  

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 興味深かったのは、その後の第二部である。

 The second show after that was much more interesting in a sense.

 ここでは、コスプレヤーたちが5人くらいのグループで小劇やショートコント、ダンス(ソーラン節)などを順番にパフォーマンスする。考えてもみてほしい。このコスプレ大会のために短いストーリーをつむぎ上げ、笑いを随所に盛り込み、BGM音楽を編集し、そのセリフを暗記して、千人もの観客を前で披露する。このような大仕事を、わざわざ参加者(大半が中学生か高校生)が嬉々として引き受けるのである。スウェーデンのコスプレヤーの熱意の深さがわかるだろう。

  On this stage, a short drama play or dance was performed by groups of people who were dressing up in cosplay. They must have done a lot of efforts to make a story for it and perform it by memorizing their line, putting some tips for laugh and organizing BGM music. I could see their great desire.

 彼らの演技は堂々として、セリフに淀みなかった。ストーリーのプロットは自由奔放でその場その場で無理やり面白くやり過ごす。BGM音楽をこまめに入れ替えたり、物語に行き詰ったら突然キスをしてごまかしたり…。観客を楽しませるための仕掛けを、ものすごいエネルギーを注ぎ込んで考えたに違いない。あまりコスプレと関係ない劇もあったが、全体的に面白かった。

  Their performance was majestic with no obvious mistakes. They did make everything look funny in a messy story, putting a lot of music in it often and making kiss each others abruptly… Although there were some performances which had no connection with their cosplay, I was satisfied with it.

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       ステージで劇を披露するコスプレ陣。ちなみに真ん中はさのすけ(るろ剣)

 ほとんどの若者が学校を休んで参加したと言っていたが、それだけの価値はあると思う。このイベントはオタクのイベントというよりも大きなカルチャーフェスタという感じ。スウェーデンだけでなく海外から来る人たちと出会い、コミュニケーションをとる。中学生や高校生にとっては世界観が広がる良いイベントだと思う。日本でも、こういうようなカルチャーフェスタがあればいいのになと思った。

  Most of young people said that they were absent from school to join this event. It seemed that this event deserved itt. This event was more a general culture festival than Otaku festival. The participants had many opportunities to meet others not only from Sweden but also from abroad. This must be a great event for young, especially junior and high school students to widen the way in which they see the world. I wish we had such general culture event in Japan.

ぐし について

スウェーデンのウプサラ大学大学院政治行政学修士取得、欧州議会漁業委員会で研修生として勤務後(-2013年3月)、ブリュッセルでEU政策や市場動向などを調査の仕事に従事。2014年11月から慶應大学のEUSI研究員。千葉市まちづくり未来研究員(自転車政策)。NPO Rights副代表理事として若者政策(主に若者参画)の提言や分析を行う。連絡先:gushiken17@hotmail.com
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スウェーデンのコスプレ大会 への10件のフィードバック

  1. 華南 より:

    前のほうの席が取れて良かったですね。衣装の種類が本当にいろいろありましたね。
    私はフィンランドから来ました。
    2月7日にフィンランドのタンペレでもTraconというのがあります。いかがでしょう?

  2. おぐし より:

    華南さん
    フィンランドからいらしていたんですか。ご苦労さまです!コスプレを楽しむという点ではウプコンは最高だと思いました。日本ではコスプレは人気ないですし、少し変なやつと思われますけど、こっちでは普通の人が躊躇なく当たり前のこととしてやっているのが、すごいなと。実際にみんな似合ってましたし。
    フィンランドにもイベントがあるんですね。
    僕は行けそうにありませんが、是非楽しんできてください!

  3. しぃ より:

    ウプコンの写真、見てるだけで楽しかったです!笑
    3枚目の写真は麻生さんも読んでると噂の
    ローゼン・メイデンの蒼星石ですw

  4. SAE より:

    Hej san ^^
    (多分)初めまして♪
    以前からずっとこのブログを楽しく読ませてもらっているSAEと申します。スウェーデン人の友達の影響を受け、将来はSverigeに留学希望なんです ^^
    ウプコン…スウェ人の友達から聞いていましたが、まさかここまでとは!!すごいっすね X)

  5. おぐし より:

    しぃちゃん
    これがあの有名なローゼン・メイデンだったのか。知らなかった。麻生さんは漫画の前にもう少し本を読むべきだと思うけれどね笑。
    SAEさん
    Tjena、こんにちは。
    ウプコンはホントびっくりしました。世界で最高に熱い、日本万歳フェスタみたいな感じでした。年々大きくなるにつれてあらゆるものを詰め込んだせいで、オタクの方々は遠ざかり、より一般的な方々が来るようになり、今では若い人のコスプレしてワイワイ楽しむ場です。あまりに雰囲気が若いので、ここにいていいのかとも思いましたが、日本人であるだけで、周りを包囲され、写真をせがまれ、メルアドを求められるというあり得ない体験ができたので、僕は大満足です。
    スウェーデンはお薦めです。
    ぜひぜひ留学に向けて頑張ってください。

  6. SAE より:

    またまたコメント失礼します^^
    先程私のスウェーデン人の友達からメールが来たのですが、どうやら彼女もUPPCONに参加したようです。
    可愛いコスプレ写真を何枚か添付してくれました^^もしかしたら彼女、管理人様の近くに居たかもしれませんねw
    日本人というだけでちやほや…ぅ…残念ながら想像出来ません(^o^;)w
    しかしこんなにも日本文化が愛されているなんて、一日本人として感激ですな^^ (余談:以前秋葉原でGothc-Lolitaに近い格好で歩いていたら、通行人から笑われました –;
    将来のスウェーデン留学に向けて頑張ります^^まずは大学受験ですが…………………゜∀゜

  7. おぐし より:

    SAEさん
    高校生のうちからスウェーデン人と交流があるなんていいですね。英語を頑張るためのモチベーションにもなりますし(スウェーデン語は英語と文法が似ているので英語が出来ると楽にマスターできますよたぶん)。ぜひぜひ日本ブームが終わらないうちに行けるよう頑張ってください。

  8. 敏也 より:

    はじめまして。お邪魔します
    UPPCONで検索していて、このブログを知ることが出来ました。
    まさかここまで詳しい情報にありつくとは思ってませんでした
    YouTubeでコスプレ関連などを観覧していると米国等の大きなConventionの他に、
    たまに見掛けるUPPCONって何処の国なんだろうと気になってので今日たまたま検索してみたのですが、思いがけなく詳しく知ることが出来ました。
    自分が思ってた以上の規模と本気で楽しんでる姿勢とSweden人の人柄等も伺え情報として大変に満足なものでした。
    感謝です

  9. おぐし より:

    敏也さん
    コメントありがとうございます。喜んで頂けて光栄です。コンベンションは世界でもたくさんあるでしょうが、ここまで熱の入った、愛情が感じられるコンベンションはおそらくないのではないかと僕は思いました。ここに載せなかったのですが、最終日にはなぜか日本武道の紹介みたいな感じで、空手、剣道、合気道、居合道、なぎなたをスウェーデン人たちが披露したりしていました。(彼らが真剣に技を披露しているとき、ステージのバックスクリーンにNARUTOのアニメと爆音のロックミュージックが流れていて、笑ってしまいましたが)。

  10. 匿名 より:

    >最初、このイベントを「オタクの祭典」として表現したけ
    れど、それは早とちりだった。
    >いわゆるオタクの祭典というのはどう考えても無理があ
    る。
    スウェーデン繋がりでこのブログを拝見させていただきましたが、 読んでいて非常に不愉快で悲しい気分になりました、故なのかはご自身でよくお考えください。
    海外の人にあなたのような方を日本人として評価してほしくないと思います。又あなたは本来このようなはイベントに参加する資格が無い日本人であると思います。
    今日海外の人が楽しんでいる日本のコンテンツは、誰が作り、支え存在するのか真面目に考えたことはありますか?
    あなたは本来日本人を名乗る資格が無い日本人だと思います、出来れば日本国籍を返上してスウェーデンで一生お暮らしいただきたい。 又ブログ内であなたに侮辱されているさまざまな日本人に謝罪してほしいと願います。あなたにとって謝罪する意味が理解できないのならそれはそれで結構です。
    同じ日本人として又人として情けなく、腹立たしく感じましたので辛辣なコメントを投稿させて頂きましたお許しください。それと申し訳ありませんがブログ主様の人間性が解りませんので失礼を承知で匿名にて投稿させて頂きます。
    ブログ主様が一度違う視点から日本と人の気持ちを考えていただければ幸いです。
    見当違いの投稿でご立腹になられましたなら即座に削除
    して下さい。
     
     
     
     
     
     
     

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