日常へ溶け込む雪、凍りつく鍵穴

 日の朝、ウプサラはいつものように白い雪で埋め尽くされていた。もう声に出して驚くこともないだろう。気温は朝も夜もずっとマイナス。消え去ることのない真っ白な雪は、少しずつ確実に日常の風景に溶け込み始めている。拡散する太陽の光によって、目の前の風景が淡い黄色に染まる。

 7時10分、寮を出て自転車のロックを解除しようとしたときのこと。

 いつものように鍵を入れても硬く硬直して動かない。力を込めてみても、やっぱり回らない。不思議に思って見てみると、鍵の差込口が凍っているではないか。息を吹きかけて凍りを溶かすこと3分、ようやく開いた。日本では自転車の鍵が凍ったことなんてなかったのに…。マイナス二度でこんな感じだと、この先が思いやられる。やれやれである。

         DSCN0686

          西の彼方へ沈み行く太陽@13時40分。
 

ぐし について

スウェーデンのウプサラ大学大学院政治行政学修士取得、欧州議会漁業委員会で研修生として勤務後(-2013年3月)、ブリュッセルでEU政策や市場動向などを調査の仕事に従事。2014年11月から慶應大学のEUSI研究員。千葉市まちづくり未来研究員(自転車政策)。NPO Rights副代表理事として若者政策(主に若者参画)の提言や分析を行う。連絡先:gushiken17@hotmail.com
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日常へ溶け込む雪、凍りつく鍵穴 への2件のフィードバック

  1. けんじ より:

    気温以上に寒く感じそうだね。日本の日常と違う些細な事が新鮮だね。
    全然話が違うけど、日本の某フリーペーパーに『原始的な指を持つ古代魚の研究』のコラムがあって、なんと発表したのがウプサラ大学研究チームだったよ!パンデリクティスという3億8500万年前の生物らしい…。恐竜なんかと同じで、子どもの頃のように胸が熱くなる研究テーマでした。改めてウプサラは凄い!

  2. おぐし より:

    けんじさん
    スウェーデンの北の極地、アビスコという町から帰ってきました。ドッグスキーをしました。白熊のような真っ白なちっちゃい犬、4頭に引っ張られて大自然を駆け抜ける。オーロラは残念ながら見れませんでしたが、それでも楽しい旅行でした。写真はまた後日、アップしますね(コンピューターの調子が悪くておそくなりそうですが)。
    『原始的な指を持つ古代魚の研究』ですか。ウプサラは自然科学に強い大学ですが、そんな研究もやっていたんですね。ふむふむ。大学のメインホールの前にウプサラ大学に関する博物館があるのですが、そこの壁にはヴァイキングの服装についての最新の報告(仮説)が掲載されていました。マネキンとともに。こういうお茶目な研究ができるところは、きっと良い大学なのだと思います。笑。

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