ついに冬がやってきました。
10月31日、ここウプサラで初雪が降りました。薄くて細かい、小麦粉のようなパウダー状の雪です。湿気も少ないせいか、雪にまったく重みがありません。すでに朝と夜の気温はマイナスに達し、地面にはパウダー上の雪がツルツルとした氷の表面を作り、突き刺すような冷気が容赦なく肌に降りかかります。手袋なしではちょっと外に出るのを躊躇してしまうほど。そして、明かりはというと、8時半にようやく昇り始めたと思った太陽は、3時半にはすでに西の彼方へと消えかかっています。
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朝の10時に大学の図書館に篭り、17時にキュートなカッフェでハードボイルドな小説を読み、19時に寮に帰宅する――これが僕のこれまでのルーティンスケジュールだったのですが、日の沈むのが早くなるにつれて、キュートなカッフェでハードボイルドな小説を読むことが難しくなり始めました。
というのも、こっちのレストランやカフェの店内は驚くべきほどに暗いのです。
大抵のカフェには天井に薄暗い黄色い光、そしてテーブルの真ん中にろうそくがあるだけ。「雰囲気の良いカフェでおしゃべりを楽しみたい」という人間にとっては確かに良いかもしれませんが、「カフェ読書」が毛穴の隅々にまで浸透している人間にとっては、薄細い黄色い光などあって無いようなもので、読書に集中できるわけもありません。この厳しい冬を乗り越えるのに必要なものは輝かんばかりの白光なのに、どこを探してもそのようなカフェは見当たりません。(ちなみに、スウェーデンの国旗を見てもわかるように、ここでは太陽の色は「赤色」ではなく「黄色」で表象されるみたいです。)
しかも、これもまたこっちに来て驚いたことですが、スウェーデンでは、カッフェで本を読むことはあまり日常的なことではないのです。
小奇麗な北欧カッフェで、カフェラテとシナモンロールを食べながら、クールに読書に耽っている人間はたいていの場合、僕一人だけです。ふと周りを見渡してみると、みな友達やグループで楽しそうにおしゃべりをしています。つまり、こじゃれたカフェで一人で読書に耽るというクールな振る舞いは、どうやらスウェーデン人の辞書には登録されていないようなのです。
「カフェで読書」という行為を生活の一部として生きてきた人にとっては、スウェーデンは少し冷たい国かもしれません。「カフェで読書に耽る」ということがクールな振る舞いとして社会的合意に至っていないため、店内で一人たたずんでいると、他のお客さんの目と店員の目が気になり、何となく肩身の狭い思いをします。そして、何より、カフェ読書の文化がないため、冬の真っ暗な季節になっても、室内を明るくしようという気概を持ったカフェが見当たりません。
厳しい冬を乗り切るためにも、光り輝く良いカフェを見つけたいところです。
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久々に見てみたら、寒そうだけど充実してそうじゃん!カフェ読書とか、相変わらずだな。笑
こっちはオバマ当選で、沸きに沸いてるよ。ブルーステートのシアトルは、街中お祭り騒ぎだった。イェスウィーキャン、だよ。
そうそう、先週ボストンに行って、藤山先生と会ったよ。分厚い教科書を片手に爽やかな笑みで現れた彼もまた、相変わらずで安心したわ。笑お互い場所は違うけど、元気に頑張ろうな!また3人帰ったら会おうぜ。
明るいカフェ?きっと無理ですね。
うちの会社じゃ電気もつけずに暗い部屋で仕事してる人、わんさといますよ。
暗いのが好きみたいです。
たぶん、瞳の色が薄いから眩しいんだと思います・・・・実際そう言っていた人もいたし。
>とりい氏
久しぶり!ボストンどうだった?かなり寒そうだけど、アメリカはオバマ効果でホットみたいだね。僕もウプサラ大学の政治好きの人たちと夜中に集まって大スクリーンで大統領選を楽しく観戦していました。ちなみに、「社会主義」の延命装置であるスウェーデンでは、アメリカ人含めてマケイン支持はほとんど見ませんでした(一人だけ)。笑。
藤山に会ったんだってね。まあ彼のことだろうから言うまでもなく勉学に勤しんでいるだろうけど。俺も頑張らないとな。。。帰国してまた三人で会えることを楽しみにしていますわ。
といってもとりいは二月で終わりだからもうすぐだね。
ぜひぜひ残りの生活も満喫してくださいな。
Yumikoさん
暗い部屋で仕事をしているスウェーデン人、わんさかいるんですか。
そんな職場はあまり想像したくないですね。笑。
瞳が薄いと眩しく感じるというのは初耳です!!
ウプサラで唯一明るいところといえば、MAXバーガーですかね!
あそこは夜は怖いくらい人がいなくて静かで明るくて、しかもコーヒーの飲み放題なので、シティーの真ん中にしてなかなか良いところです。これからMAXに入り浸ります(^^)