海士アグリベンチャー記録

 どーも、海士アグリベンチャーツアーから戻ってきました。
 身体を動かし、美味い飯を食らう、という果てしなく健康な毎日。つねに白いご飯3杯は食べてました(太ったなぁ)。そもそも後鳥羽上皇が流されたのも、海士が豊饒な食文化を有して、食料の不安がないところだったからとのことです。納得。自分で取ったもの、自分で作ったものを、自分で食べる。自給自足、最高の贅沢だなあ。
 さてさて、海士のネット新聞「週刊amana」に僕の感想を書かせてもらいました。「僕がどう感じたか」を中心でいいということで、勝手気ままなライティング。しかもなぜか写真つきっていう(笑)。
 以下、写真を載せて解説します。
          
           鬼太郎で町おこしに成功している、境港。ここから隠岐へ。
          
           海士町に着きました。参加者のみんなと写真撮影@明屋海岸
         
          
         
   2日目。炭焼きの体験。かまに薪を入れます。入口までいっぱいに敷き詰めたら、1メートルほどの空間を作りながらレンガで挟み込む。そのレンガの間の空間に、木をくべて煙だけ中に入れます。火が直接に中の薪にうつってしまうと、ただの灰になっちゃうので、調節が大変なのです。ほぼ丸2日ほど、ひとが見続けないといけないそうです。
          
                   夜は、バーベキューパーティー☆。
      
          
           
   3日目。地域のブランディングの目玉のひとつ、隠岐牛の視察・手伝いです。公共事業の縮小で行き詰った地元の飯古建設(潮風ファーム)が、「構造改革特区(法人が農地を所有できる)」を利用して、農業(畜産)に生き残りの活路を見出しました。今では、月10頭ペースで東京へ出荷し、松坂牛や神戸牛と並ぶAAAの評価を得るまでになったとのこと。NHKスペシャルでも放送されていましたね。頬が溶けてしまうくらい、柔らかくて、むちゃくちゃ美味いっす。
  
   
          
                 牛が普通に道にいます。通せんぼされました。
 
           
 
               午後は、塩づくり。場所の名前は、宴塩会。
 
            
   塩づくりは、話を聞くだけなら、簡単そのもの。だって、海水を火で沸かすだけ。30キロ作るのに、1トンの海水が必要になるらしいです。でも、これも丸1日以上、ずっとひとが手を入れていないといけないので、大変です。でもでも、自分で手を入れて作った塩は、美味でございました。
           
  4日目。定置網漁に連れていってもらいました。朝の4時30分に出発。真っ暗ななか、沖に向けて船がゴゴゴゴーと音を鳴らして進むのであります。今回の定置網では、二台の船で挟み込み。網をどんどん狭めていって、最後に一気に揚げてしまうのです。アジ、メバル、イカをたくさん捕獲。
           
            イカをさばいてくれる船長。 透明感あり、しゃきしゃきあり、ウマすぎ。
           
           
  5日目は、田んぼの「荒おこし」と「草刈り」です。トラクターを運転させてもらいました。1年のときに免許を取って以来のペーパードライバーだったので、大変でした(汗)。5月に、米の種付けをして、6月くらいに水を入れて苗付けであります。東京に直売店があれば、絶対に買っちゃうよな。
   
           
           
  6日目。一橋大学の4年のとき、海士の但馬屋(旅館&漁家)のおじちゃんと出会って修行を決意した、宮崎さん。彼が去年、「但馬屋」という法人を作りました。その事業内容は、干しナマコの販売。これまでは、乾燥まで至らなかったナマコ。その加工を、今年から工場も作ってやるというのです。宮崎さんは、最終的には、それを中国に逆輸出できないか考えているという。ここでは、ナマコの腹を割って、泥を吐きだし、コノワタという内臓を取り出す作業をやらせてもらいました(電池が切れてその写真ないのです。残念)。最初、気持ち悪ぅと、ちょっと思ったけど、徐々にナマコに愛着が出てきます。
            
           
           
  いわがきの養殖場です。普通のスーパーで売っているようなカキの3倍くらいの巨大なカキを作っています。遺伝子を貝に詰めて、海水に下ろして、二年弱。みるみるうちにでっかくなります。おっきいのはひとつ800円(?)とか。これをCAS(Cells Alive System)という細胞を殺さずに鮮度を保ったまま輸出できるという加工技術により、本土の市場へと出されるのであります。テレビ東京でもやっていましたね。その場でいただく。プリンみたいなツルツル感の歯ごたえ。ウマすぎです。
           
  今回ずっとお世話になった、自然村の前にて。館長の深谷さんは、料理のエキスパートだけでなく、バードウォッチャーです。山、鳥、虫、自然環境のプロです。お世話になりました、とさ(^^)

ぐし Gushi について

Currently working for a Japanese consulting firm providing professional business service. After finishing my graduate course at Uppsala University in Sweden (2013), I worked for the European Parliament in Brussels as a trainee and then continued working at a lobbying firm in Brussels(2015). After that I joined the Japan's Ministry of Foreign Affairs, working in a unit dedicating for the negotiations on EU-Japan's Economic Partnership Agreement (EPA/FTA) (-2018). 現在は民間コンサルティング会社で勤務。スウェーデンのウプサラ大学大学院政治行政学修士取得、欧州議会漁業委員会で研修生として勤務(-2013年3月)、ブリュッセルでEU政策や市場動向などを調査の仕事に従事した後(-2015年3月)、外務省で日EUのEPA交渉チームで勤務(-2018年3月)。連絡先:gushiken17@hotmail.com
カテゴリー: 体験ツアー報告 パーマリンク

海士アグリベンチャー記録 への6件のフィードバック

  1. ちゃんgす より:

    体験記感動したぞー!!!
    すんばらしー経験してきたのが伝わった。
    ずっしりと重い言葉を持てる人間になりたい。
    ちゃんgすも根をはっていかねば。どこに。どこにだーーーーーー

  2. ぐっしー より:

    ちゃんgす
    おー、よかたよかた☆
    途中からちょっと観念的にも
    なったのが気になっていたんだが、
    まあ、ギリギリ形にはなったかなと。
    ちゃんgすは、香港に身を埋めればよろしい(笑)
    土に根を張る、というのはいろんな形があると思う。
    農家のように土地に根ざして生きる。海に生きる。町のために生きる。あるいは、場所はなくても、自分の目的・意思の下に生きる。
    そこに共通しているのは、やっぱ、「職人」なんだな。
    「職人」って何だよ、って言われると答えにくいが、
    どっしりと自分の仕事に誇りを持っているのだよ。外には見せずに。
    あと、単純に「伝統」を背負っていると、敬服しちゃう。
    この家は、100年以上建っているよ、とか。
    おらも、そろそろ枝葉を落とす時期が来たのかな。

  3. shima より:

    すごい!最高のツアーだったんだね☆
    読んでるこっちまでワクワクしちゃいました。
    しかもブログとは対照的に体験記は感動系だー><
    間の海の写真とみつをが特に効果的で心に沁みました…(笑)
    自分の感動や想いを的確に表現できる能力が羨ましいな。
    私もちゃんとしっかり根をはっていかなきゃ。

  4. ぐしけん より:

    shimaちゃん
    今回は充実しすぎの内容で、
    書きたいこと山ほどありすぎて困ったよw
    文章はもっともっと修行だわ。
    みつをみたいに、隠遁しながら日々修行です。
    島ちゃんの絵本、ひそかに楽しみにしています(^^)

  5. シュン某 より:

    面白そうね。
    昨日のフジサンケイビジネスアイの1面トップに
    海士町のこと載ってて、ぐしけんたちのことも触れられてたよ(^ ^)

  6. ぐっしー より:

    しゅんさま
    ありがとう!いま確認しました。
    http://www.business-i.jp/news/sou-page/news/200803160002a.nwc
    なるほどなるほど。
    さすがビジネスアイ。産業情報満載だ。
    この記者の人もいっていたけど、
    産経新聞はけっこう風通し良さそう。
    (論説は別だけど笑)

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